過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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653: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/13(火) 03:04:39.84 ID:vTnLQEDY0
予定調和としてゾンビは放浪者へ対して、壁として向かってくる。室内は、当然のことながら行動に制限がかかる。幸いなことに、このホテルはゆったりとした広い作りになっており、放浪者からすると頭上はがら空きだった。

順当にキングに近づいている確信をもって、ゾンビの群れの上部を通り越し、そのまま真っ直ぐ進む。もはや、変異体にすらも放浪者は気にしていない。あるのは、キングを処理する一点。それが彼のすべき事であり、彼だからこそできると、信じられていることだ。

行き止まりの先には、非常階段を示すラベルが扉の上部に張られていた。扉が開錠されているのをドアノブを回して確認した後、蹴破ってすぐ横の壁に回りながら移動すると、矢が数発その向こうから飛んできて、何本かが壁に突き刺さった。

知恵を使う相手なのだから、何も不思議なことはない。だから、非常階段に突入したと同時に感じた殺意と、聞こえたは銃声、通り過ぎた後の床に出来た弾痕にも、放浪者は驚きはしなかった。


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