688: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/22(木) 02:02:28.75 ID:EKIG7vKR0
『―――――――!』
爆発音とそのすぐ後に、声とは認識できたものの、高音すぎるそれは何であったかさえも聞き取れない。何より、予期せず襲った直接脳に叩きつけられたそれのせいで、バリケード外周も含めて、全員が頭を押さえた。
「くぅ、なんなんだぞ!?」
「とニかく、離れルっすよ!」
大型駅正面の広場で処理を行っていた強襲班は、その高音と、ホテル最上階の爆発により降ってくる瓦礫から逃れる為に、急いでその側から走り離れる。先ほどまでいたあたりに、ガラス片や瓦礫が次々と落ちてきた。
「中では何が…」
放浪者は基本的に爆発物の類は所持していない。使うとしても、明確な作戦がある時ぐらいで、見た目とは裏腹に所持するもの自体は軽装と言っていい。だから、そこで彼が戦っていることを前提としても、この爆発も何かがそこにあったから起きた。という判断ぐらいしか錬浄は出来なかった。
『こちら山中。強襲班、聞こえますか。フェアリーちゃんから高層ビル状の建物の最上階が爆発してると報告を受けてます。何かわかりますか?』
「こチら佐原っす。まったくわかんなイっす。多分、兄貴だとは思うっすが、姿は見エてないっす」
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