過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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702: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/24(土) 01:59:53.14 ID:ZhL//B+a0
「うああああああああス!」

「くそ。このタイミングでオーガが来るなんて…!」

破壊されたバリケード周辺の確保を行っていた回収組は、何とか確保用のバリケードを再設置した後、その場で襲ってくるゾンビを処理しながら待機。放浪者からの無線連絡を受け、後退しようとした時、2体のオーガが襲い掛かってきた。

いくら足の速いフェイであっても、その巨体の早さは五分か、それ以上。撤退の命令(オーダー)を受けたことでロッサは2人から離れた位置におり、保安官も今その自体に気づいて狙撃の体勢に戻ったところ。平山、フェイが最もその側にいた。

「死にたくないス!」

ここまで来たようやっと来たのに、その思いがフェイの足を速くする。しかし、蓄積した疲労は、障害物にぶつかってバランスを崩し、立て直せず転倒する。加速した身体は勢いよく転がっていき、地面に耳が近づいたことで、オーガの足音が良く聞こえた。

声にならない、嗚咽のような悲鳴を彼女を上げて、動かせなくなった身体を丸め、目を固く閉じた。


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