過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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83: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/28(金) 18:13:17.01 ID:EqPZOuhP0
「…。もう1つだけ、あの放浪者という方は、何者なんですか?」

それは、いろいろな意味でDJフレンドにも答えづらいものだった。フレンド自身も、彼をどう説明すればいいのかが難しい。ただ1つ言えるのは、不可能と思えることを現実にしてきた人間。

「彼は、人間離れしているからね。聞きたい気持ちもわかるよ。でも、悪人じゃない。それだけは、間違いないよ」

人間離れという部分に、3人組は納得していた。闇夜に紛れるとはいっても、放浪者の場合はまるで闇そのもののように、付いていく時もそこにいるのか確信を持てないことがあった。大倉に至っては、実は幽霊と遭遇しているのではないか、とも思ったほどに。

「でもあれ、人間離れつーか。へんな機械とかも着けてるし」

「…。それを説明する前に、WWPに関してこちらが知る情報を説明しないといけなさそうだね」

WWPは研究機関であり、多数に及ぶプロジェクトが存在していたが、それはそれぞれ独立していたことや、予算の関係で争いけして一枚岩の組織ではなかったことを伝えた。その上で、放浪者が使っているものは、その元WWPの研究所が作り出した、ファントムシリーズと答える。

「…。それが、嘘でない保証はありますか?」

揺さぶりと言っていいだろう。香坂は、内に敵対的意識を抱えて、答えを待った。


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