886:ブレイクタイム ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/04/10(火) 02:58:41.03 ID:9O5XOWnf0
【Re:シミュレート】
「……………」キュルキュルキュル
「ロッサ。どこにいるのかと思ったここか」
「友人様、訓練をしておりました」
「そうかい。まぁ、AIつっても訓練(データ)の蓄積は必要だからな」
「はい。この度の任務(オーダー)である、人間(みなさま)を守ること。達することができない局面がありました」
「あぁ、確かフェイか。ありゃあ、混乱状態だったし、正直あいつが生きてたのは運が良かっただけだぜ」
「いいえ。危険を排除する為に先頭へ立つため、後退しました。しかし、元々の危険度を考えれば、先頭ではなく後方支援(バックカバー)をすれば、あの事態は避けられたと分析します」
「固いね。仕方ないと言えば仕方ねーけどな」
「この考えに何か問題がありますか」
「あえて言えばねーよ。そして更に言えば、それは答えでも何でもない、結果論だ」
「結果論でございますか」
「じゃあ、お前がバックカバーしたとして、どういう訳か後退する方にオーガがいたという仮定を置いたらどうだ? それは、正答か?」
「その場合は誤りになります」
「そういうこった。現実はな、自分で見たり聞けたりする範囲でしか情報がもらえない。その状態で、最高の形で任務を終えられるやつは…、まぁ、そうそういねぇよ」
「しかし、その場合任務(オーダー)を与えられる意味が無くなります」
「守ることは確かだ。じゃねぇと意味ねぇ、けど絶対じゃねぇってことだ。絶対ができるんなら、そもそもロッサ、お前は苦戦したか?」
「いいえ」
「そういうこった。あんまり背負いすぎんな。お前はEVEもいるし、何なら俺もいる。1人じゃ出来ねぇから、皆でやるんだよ。それは人間だろうがロボットだろうがかわんねーさ」
「畏まりました」
「ま、今の話が本当にわかったら、俺んとこにでも話しに来い。じゃーな」
「はい、それではまた」
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