過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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891: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/04/11(水) 18:19:58.67 ID:SwAhpXuM0
4月29日

大型駅エリアバリケード外の探索については、特に記述すべきことはない。喜ぶべきことだが、放浪者はいつも通りこのことで緩みが出なければと懸念しているようだ。

キングの件が終わった今でも、彼は変わらない。その姿勢そのものが、あった頃から変わっていないという事実は、実は驚くべきことなのかもしれない。なんであれ、人は変わっていくものなのだから。

それとも、自分が気づかないだけで、彼は変わってしまっているのだろうか。あの時、自分がカプセルを使いあの場所で降り立ち、そこで会った時の彼とは。

今となっては、わからない。無限と思える濃密な時間を彼と過ごしてきた。そこにいる彼はいつも変わらないように思える。いつでもメンバーの前に立ち、困難を最前線で打ち砕いてきた。

彼は言っている。自分だけで立つ組織はいつか崩壊する。だから、自分のようにメンバーを導ける存在が必要だと。そして、それは自分ではないとも。そして、その誰か自分もわかっている。

だからこそ難しいのだ。放浪者、その存在はすでに、誰かに代替になることなど、誰も考えられないのだから。


山中沙奈 記す


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