過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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95: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/01(月) 03:13:02.27 ID:ZRCdqGsh0
「急がなきゃ!」

発砲音が聞こえた2人、一ノ瀬と林道は集合ポイントへと走っていた。井門の戦闘スタイルは、あまり音が出ないよう、基本はサプレッサー付きの拳銃とナイフで戦うことが多い。発砲をするということは、その音によって後々ゾンビが集まる可能性を差し引いても、必要な状況ということだ。

それがなんであるかは、2人も大方察しはついている。だから、最も近くにいる自分達がそこにたどり着く必要がある。

「止まるんだ…! 来るぞ」

林道が一ノ瀬を制止する。アリスから支給された電気ロッドを構えると、マッスルゾンビが2体現れその奥に、話に聞いた褐色、長髪、赤い目。そして、今回は盾と剣らしきものを持っている。その剣を2人に付きつけるように向けると、マッスルゾンビが2人に襲い掛かった。

「くぅ…!」

ボーガンの初弾は急所を外し、頭上から降る拳を、後ろに飛びながら盾で受け止める。身体は当然、そのまま吹っ飛ばされる。なんとか着地し、腕のしびれは多少残るものの、最小限の威力に抑えられたことで一ノ瀬に怪我はない。

一方、林道も苦戦していた。電撃ロッドで麻痺を狙おうとするが、マッスルゾンビは回避し、その新たな亜種の剣が側面、それも死角から襲ってくる。彼が素晴らしいのはそれを難なくいなすことができる、卓越した生存者ということだ。切っ先が首筋を目がけていることを理解し、それを攻撃により空ぶった姿勢の状態のまま、柄を使って切っ先を払う。身体の勢いが消えないうちに、今度は身体を反転して亜種の腹部に蹴りを入れて距離を稼いだ。

幸い、この3体の他にゾンビが含まれていない。しかし、それがいつまで続くのかが、この場合の問題だった。


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