21:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:40:06.47 ID:BrXC5Mxj0
百合子「SFって言うんだよ、こういうジャンル! それにしても設定も魅力的だったよね!」
百合子「ノスタルジーを感じさせつつ、ディストピア的世界観を完成させてるところが文学的技術の高さの賜物だよね!」
杏奈(のすた? ですとぴあ? よくわからないかも…………)
杏奈「でも途中までの主人公は、なよなよしてて…………、あんまり好きじゃなかったかも……」
杏奈「なにか、もっと…………。頑張って欲しかった……」
杏奈(後半には成長するんだけど……それまでが微妙、かなって…………)
百合子「杏奈ちゃんはあんまり好きじゃないんだ。私は結構、好きかも」
百合子「杏奈ちゃん、途中でしつこく描写されたメタファー覚えてる?」
杏奈「め、めたはー?」
杏奈(百合子さん、また難しい言葉使ってる…………。もしかして、杏奈が知らないのが変なのかな……)
百合子「ただ主人公の動向だけ見てるとそう映るかもしれないけど、メタファーを意識するとその重なりに趣が感じられるの!」
杏奈「う、うん…………」
百合子「やっぱりこういう要素って、二回目以降に読むときに気付きやすいの。この作者はいっつもこうやって上手い隠喩表現を仕込んでるから、ついつい何度も読んじゃうんだ!」
杏奈「そう、す、すごいね…………」
百合子「でしょ!? だからね、私この作者大好きなの!」
杏奈(百合子さんのことを言ったつもり…………だったんだけど……)
杏奈(皆が百合子さんに本を勧められても…………読まない理由が、ちょっとわかるかも……)
杏奈(同じ本を読んでても……まったく、感じるものの量が違うんだね……)
百合子「そうだ! 杏奈ちゃん、この作者の別の本も貸してあげるよ!」ドサァ
杏奈「え、あ、うん……」
杏奈(その瞬間、百合子さんは……どこから出したんだろうってくらいの冊数の本を…………、出してきた……)
杏奈(文学少女ってすごい…………)
百合子「また感想聞かせてほしいな!」
杏奈「………………努力、します」
百合子「楽しみにしてるね!」
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