12: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:28:15.98 ID:43HseE500
少年「……ううっ」フラッ
少年(どうやら意識を失っていたようだ。立ち上がろうとするとまだふらついてしまう)
少年(壁に手をついて、ゆっくりと呼吸を整えて……ようやく顔を上げる事が出来た)
少年「!」
「あ、あいつって……」
「あ、「傘無し」……さっき雨降ったもんな。直撃したんじゃない?」
「プッ……かわいそー」
「ほら、どうでも良いじゃん。行こうよ」
少年(……)
少年「しょうがないよ。僕には傘が出せないんだから」
少年(……今日は疲れた。早く帰ろう。眠りたい……)
少年(眠っている間は楽になれる。余計な事を考えなくてすむ)
少年(けれど、それは結局嫌な事から逃げているだけ。気付いている)
少年「でも、僕にはどうしようもないんだ」
少年(誰かが見ているわけでもないのにそんな弁明をする)
少年(そうして自分の罪悪感を薄れさせて、死んだ魚のような目で一人家へ帰る)
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