127: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 17:12:15.63 ID:LzjXz4kL0
  
  
  
  
 前に掃除してからそれほど経っていないので、ガヴの輪はあまり黒ずんではいなかった。 
  
 いよいよこの時がきたのだ。 
  
 その黄色がかった光は私を問いただすようだった。 
  
 わがままな私が早くしろと頭に火でも浴びせるように囃し立て、 
  
 無気力な私がやっぱりやめようと背中に冷や水を浴びせる。 
  
 心臓が早鐘を打つ。 
  
 荒い呼吸を気付かれないように、私は意識して息を止めていた。 
  
 酸素の不足は思考の混乱を加速させる。 
  
 天使の輪っかがぐんぐんと大きく広がって、私を飲み込もうとしているかのように感じた。 
  
  
  
  
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