133: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 17:15:39.96 ID:LzjXz4kL0
「これ、開けてもいい?」
「うん、どうぞ」
私はそっとリボンをほどき、破かない様に包装紙をはがして箱を開けた。
中身は山羊をモチーフにしたネックレスで、透明な青色の鉱石のようなものがはめこまれていた。
まるで、体に大きな穴が開いて、穢れが風に洗い流されていくかのようだった。
全ては流れていく、流されていく以外にない、そう感じた。
そして、流れの矢印は確かに循環していたのだ。
そのとき、私は初めて他者を他者として認識したように思う。
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