17: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:08:23.99 ID:LzjXz4kL0
「ガヴ、朝よ。起きて」
優しくガヴをゆする。
彼女はよくわからない言葉をむにゃむにゃとつぶやき、ゆっくりと瞼を開けた。
アクアマリンのような、寝起きでうるんだその双眸が私をぼんやりと捉える。
「あ、ヴィーネだ。おはよう」
私は、ゆっくりと開く小さくて柔らかそうな唇に釘付けになった。
体に電流が走るとは、この時のような感覚を言うのだろう。
頭の中に彼女の少し甘えたようなハスキーな声が、まるでエコーがかかったかのように響く。
足場が急になくなったかのような、軽い眩暈を覚えた。
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