50: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:25:13.40 ID:LzjXz4kL0
それからは、ラフィの昔語りに相槌を打ちながら、さっぱりとした上品な甘さの紅茶をすすった。
めくったページの中のある写真で、パイにかぶりつくガヴの目が腫れていることに気付き、聞いてみることにした。
「このガヴの目、少し赤いわね。ケンカでもしたの?」
「ああそれは、ガヴちゃんが泣いたからですね」
ラフィは、アルバムを押さえている、ほっそりとした自分の指に眼を落とす。
「パイに乗せる果物を切るときに、私が手を切ってしまったんですよ。
深くはありませんでしたし、すぐにガヴちゃんのお母さんが治癒してくれましたしね。
でも、結構血が出たんです」
「へぇ、そんなことが」
167Res/133.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。