66: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:36:43.57 ID:LzjXz4kL0
少しがっかりしていると、遠くから賑やかな声が聞こえてきた。
「ちょっとガヴリール、ロフトでお菓子こぼすのはやめてって言ったでしょ!」
「ちょ、サターニャ、電話中だから静かにして! ……騒がしくてごめん。
もう遅いし、ヴィーネも泊まりたかったら好きに使ってくれていいから」
「うん、ありがとう。……あのね」
「それじゃ、またね。……うん、何か言いかけた?」
「あ、いや、なんでもないの。あんまりサターニャに面倒をかけるんじゃないわよ」
「いっつも面倒をぶつけられてるのは私だし。じゃ、おやすみ」
「まぁ、そっか。じゃあね、おやすみなさい」
彼女が電話を切るのを確認し、携帯をポケットにしまう。
よほど握りしめていたのか、ふとももが妙に生暖かく気持ち悪かったので、やっぱりテーブルに置くことにした。
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