過去ログ - 桜の木の下には幸子が埋まっている
1- 20
17: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 23:26:12.15 ID:bw4yw+6v0
「ありがとうございます。フフーン!こんな親切な人に出会えるなんて、日頃の行いがいいからですね!」

幽霊は日頃どんな行いをしてるんだろう、と小梅は思ったが、また長い自分語りが始まりそうなのでやめておいた。

代わりにふと疑問に思ったことを聞く。

「あれ……?幸子ちゃん、自分で掘ろうとは思わなかったの……?」

今、現に目の前にいるのなら穴ぐらい掘れそうだが。

指摘すると、幸子はばつが悪そうな顔になる。

「思いました。でも幽霊だから物が持てないんです」

「じゃあ、人にお願いするとか……」


「自縛霊って言うんですかね?この学校から離れられないんですよ。そうでなければ体を掘り出すまでもなく、この状態のまま都会に行ってボクの可愛さを見せつけてるというのに……!」

「なら……通りかかった人に……」

「こんな場所に通りかかる人いませんって。それこそ、ボクの噂を聞いて集まってきた人ぐらいです」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
37Res/20.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice