過去ログ - 穂乃果「めざせポケモンチャンピオン!」
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23: ◆Nzgut8IIl2[saga]
2017/04/11(火) 23:22:30.05 ID:fR1Tt0yz0

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―――1番道路の手前


穂乃果「海未ちゃ〜ん、ことりちゃ〜ん!」
 
ことり「あ、来た!」

海未「穂乃果、遅いですよ」

穂乃果「ごめんごめん」

海未「こんな日まで遅刻しないでください」

ことり「まあまあ、海未ちゃん」

海未「まったく……では穂乃果も来たことですし、出発しましょうか」

穂乃果「あ、ちょっと待って海未ちゃん」

海未「どうかしましたか?」

穂乃果「あのさ、確かポケモンリーグに出場するには、ジムバッジを8個集めなきゃいけないんだよね?」

海未「ええ、そうですよ」

穂乃果「それじゃあさ、海未ちゃん。穂乃果がジムバッジを7つ集めたら、穂乃果ともう一度バトルしてくれない?……今度は本気で」

海未「!」


穂乃果の最後の台詞に、海未の表情が変わった。
穂乃果は気付いていた。昨日のバトルで、海未が本当の実力を出していなかったことを。

おかしいのだ。

ワニノコはほのおタイプには有利なみずタイプ。なのに、昨日のバトルでは一度もみずタイプの技を使用しなかった。それどころか、わざわざ不利なれいとうパンチを使用したのだ。海未がタイプ相性を分からないはずがない。

穂乃果は手加減されていたのだ。


最初から、最後の一撃まで。


手加減されても負けるほどの実力差が、今の穂乃果と海未にはあった。

だから、穂乃果は決めた。バッジを7個集めるほどに強くなったら、もう一度、今度は本気の海未と戦い、そして勝って最後のバッジを手に入れると。

穂乃果の決意をその瞳から感じ取り、海未が不敵に笑う。


海未「……ふふ、いいでしょう。その時は全力で相手をしますよ」

穂乃果「約束だよ?」

海未「ええ、約束です」


穂乃果と海未がお互いを見つめ合う。……もう1人いるのに。




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