過去ログ - 【モバマス】P「天国の扉を鳴らせ」
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58: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/24(月) 23:54:38.30 ID:3Z92zCWa0

変わりゆくことを実感することになるその日も、私は日常の一部となった事務所へ向かった。

第七事務所は基本的に騒がしいことが多いけれど、その日は静かなものだった。
私が入った時に居たのはほたるちゃんだけで、彼女はソファに座って静かに雑誌を読んでいた。

「あ……加蓮さん。おはようございます」

「おはよ。他のみんなはいないの?」

「はい。私たち以外はお仕事みたいです」

「そっか。じゃあプロデューサーも付き添いかな」

「そうですね」

「ってことは、レッスン場までは歩きかー」

「そうなりますね。……まあ、そんなに遠いわけでもありませんから」

レッスンの予定時間まではまだ余裕があった。だから、その時間つぶしがてらほたるちゃんととりとめのない話をしていた。

最初の頃はお互いにどこかよそよそしいところがあったけれど、密度の濃い時間を一緒に過ごす中で、すっかり親しくなることができた、と、私は思っている。

そんな友人同士の会話を遮るように、コンコン、と事務所のドアが小気味好い音を立てた。

第七事務所の面々ならばノックなんてしないはず。
誰だろう、と思いつつも、

「開いてますよ、どうぞー」

と扉の向こうに声を返した。




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