過去ログ - 比企谷「何故か海老名さんについて戸部と語り合うことになった」
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32:1
2017/04/15(土) 04:34:25.38 ID:5gzUbxmnO
>17の続きから

 考えたらずな選択をした結果、葉山グループの環境こそ守れたが自分の環境を悪くしてしまった。おそらくはその時から少しずつ歯車が噛み合わなくなったように思う。
 誰も責められはしないけどな。俺が招いたこと、自業自得。

「ふーん?」
「なんだよ…」

 不服そうな相槌に思わず突っかかってまう。

「ヒキタニ君マジお人好しだわー」
「はぁ?」
「実はハヤト君からだいたいのことは聞いてるんだわ」
「……葉山」
「す、すまない」

 ため息を突きながら何を話したのか葉山を問い詰めると、この野郎憶測の癖に大体起きたそのままの事を戸部に伝えていやがった。しかもさっきの「奉仕部も姫菜から」と言う発言はカマかけで葉山は頼まれてないそうだ。
 言われてみれば海老名さんは葉山に頼んでも意味がないからって奉仕部に来たのだから気づくべきだったな。

「まあヒキタニ君がホントに海老名さんを好きになってもマジ負けるつもりないけどな!」
「無いから安心しろ」
「いやわかんないっしょー。マジいい女だし」

 それは否定しないけど、それは趣味さえ許容できればの話じゃないですかね…?

「そう言えば、戸部はBL趣味に何か思ったりしないのか?」
「あーね」

 戸部は相槌の後、少し考えるような素振りを見せた。

「あの趣味は理解できないけど好きになっちゃったもんは仕方ないっしょー」
「お前…、意外といいやつだな…」
「ヒキタニ君地味にひどくね!?」

 元々うざったいチャラ男だと思ってた事を考えれば随分と好印象になったんだから感謝してほしいくらいだ。チャラ男の印象は消えてないけどな。
 何にせよ戸部なりに本気のようだ。まったくもって眩しい。




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