12:名無しNIPPER[saga]
2017/04/13(木) 23:31:26.59 ID:PxCHan+00
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笑顔が鼻につく、あの男。プロデューサーの顔を思い浮かべ、曲に合わせて歌を乗せていく。
好きだの、愛だの、恋だの、単語の羅列にしか思えなかった言葉が意味を持っていく。
腹正しいけれど、間違っていたのは私の方であったようだ。
最後まで歌い切ると、少し頬が熱を持っていることを自覚する。
ふぅ、口からは漏らさなかったが、心で大きく息を吐いた。
「良かったです!!」
飛んできたのは、そんな賞賛の言葉だった。
「気持ち、乗ってましたよ!」
あれだけダメ出しをしてきた人間にストレートに褒められると、少しむず痒い。
しかし、悪い気はしなかった。
「この調子で、演技もダンスも頑張りましょうね!」
先は長いらしい。
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