過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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137: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/04/25(火) 00:24:44.12 ID:qT6yyMhUO

ーーー浮遊島 境界都市・地下オークション−−−

客A「15番っ」

客B「7番」

客C「8番!」



 カンッカンッ……

オークショニア「『金剛竜の爪』7番落札っ!」


客B「よし!」

オークショニア「次……」

 広いホールに熱気に包まれた数十名の客。
 舞台の司会者に向かい、我こそはと次々に手を挙げる。
 カンッカンッと鐘を鳴らすと落札者が決まる。


魔道化師「こりゃなんだ〜?」

魔王「これって……オークションだ! 初めてみた」

魔道化師「おーく……? なにそれ?」

受付「ありゃ、ボクちゃん達、オークションは初めてかい?」

魔王「はい……みんな、手を挙げて何してるんですか?」

受付「競りだよ」

受付「全ての物資や食料は市場で競りにかけられるんだ。落札した商人<バイヤー>によって冥都の上層や下層に行くか。もしくは冥都じゃない別の町へ行くか」

魔王(魔界の物の流れ………)

魔道化師「競り?……お金払えば買えるんじゃないの〜??」

受付「違う、ここは魔界だぞ? 必要なのは『魔力』」


魔道化師「なるほど〜。客はああやって手を挙げて魔力を示しているのか〜」

受付「そう、魔力が一番高い魔族が落札できる。ここは骨董品を扱うオークションだ。君らも参加してみな。欲しい商品があったら手を挙げて魔力を集中させるんだ」


魔道化師「おおお! マオっ! やってみよっ」

魔王「う、うん。ボク魔力ないからできないけど」

受付「はい、番号札52番だね」


オークショニア「次っ! 嘘を見破る緑の輝き『エルフの瞳』っ!」




客E「16番」

魔道化師「52番っっっ!」

客F「24番!」



 カンッカンッ

オークショニア「『エルフの瞳』24番落札!」

魔王「ダメかぁ」

魔道化師「くっそ〜っ」

魔王(魔力が低いと物資や食料も回ってこない……これが魔界の物流なんだ)


  ■ 第12話 魔社会問題 終 ■



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