過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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165: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/04/28(金) 09:43:46.47 ID:7wLuDWnF0

女側近「私の一族は皆、魔王様の側近になるべく育てられます。小さい時から、側近として必要な知識、技術、魔法、鍛錬を行ってまいりました」

魔王「……」

女側近「その生活に“娯楽”や“趣味”という個人を優先することは禁じられてきました」

魔王(そんな……。魔王軍No2でありながら、生活自体に自由はなかったっていうの?)

女側近「私は側近になってまだ間もないですが、魔王様のお手伝いをし魔王様の想いを叶える。魔王様の喜びが、私の喜びでもあります」



女側近「それが我が一族です」


魔王「キミの意思は?」

女側近「魔王様の意志が私の意思です」


魔王「……」

魔王(さびしい……でもそれが女側近さんの仕事のスタンスなんだ)


魔王(女側近さんがいないと困るけど、それっていいことなのかな)

魔王(女側近さんが僕を助けてくれるのは、彼女の意志ではなく、そういう一族だから)

魔王(ピエロのように自分の気持ちじゃない)

魔王(女側近さんはただ……“魔王”の命令に従っているだけ)


魔王(でも)

魔王(彼女から感じるこの優しさなんだ?)




魔王(この暖かさはウソだと思えない)


 いつの間にか魔王はベットに横になっていた。
 思いを巡らせているうちに、徐々に眠りにつく。
 そんな魔王を女側近は微笑みながら頭を撫でていた。




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