過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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◆Ks1JsTemxeE/
[saga]
2017/04/28(金) 09:49:16.32 ID:7wLuDWnF0
魔王(ボクも何か手伝えることは……)
甲板へ出ると、女側近が両手を上げ詠唱していた。
船は瘴気に包まれていた。しかし結界が周りを囲み、風はあまり感じないがゴォッっと風音だけが響く。
魔王「女側近さん!」
女側近「魔王様! 危険です! 船内に……」
グラッっと船体が揺れると、魔王の小さい体が甲板を転がる。
魔王「うわああああっ」ゴロゴロゴロ
女側近「魔王様っ!」シュンッ
女側近は氷冷魔法を放った!
魔王の足は甲板の床と共に凍りつき張り付く。
魔王「うわぁ、船から投げ出されるかと思った……ごめん、女側近さん」
女側近「大丈夫ですか??! なんとかこちらへ!」
魔王「う、うん」
グラグラ……
揺れる船体をよろめきながら、女側近の元へといく。
女側近「私にしっかり摑まってて下さい」
魔王「うん」
むにゅ
魔王「ふぁっ! ごめん!」
女側近「魔王様っ離さないで、危険です」
魔王「は、はい」
両手を上げ結界を作る女側近に魔王は抱きつく。
女側近「間もなく瘴嵐を抜けます」
ゴオオオォォオォォォッ
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