過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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193: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/02(火) 08:44:20.32 ID:b3DPeKeTO

魔王「……う……あ……」


 魔王は目を覚ます。最初に見えたのは自分の足元だった。
 ポタポタと水の音がするが、周りはとても静かで薄暗い。視線を上げて自分の置かれている状況を理解した。

 魔王は吊るされていた。


魔王「こ、ここは……」



??「おはよう、我が宿敵」

 天井から下がった鎖で両手を吊るされた魔王は、目を凝らして薄暗い部屋の中を見渡す。目の前に見覚えのある少年が立っていた。

魔王「キミは……勇者!」

少年勇者「うにゃ、俺っちは“少年勇者”っていうんだ。よろしく」ニヤッ

魔王「……ボクは捕まったの?」

少年勇者「そうだよ、手こずらせてくれたねー」

魔王「……」

魔王(なんで生きてるのだろう……? 勇者の目的はボクの討伐じゃないの?)


魔王「ボクらの仲間は?」

少年勇者「仲間? 部下でしょ? 人間みたいな物言いしないでよ魔族が。彼女達なら生きてるよ、あの女側近はヤバイね。予想を遥かに超えた強さだったよ。ふふん」

魔王(みんな捕まってしまったのか……誰も助けに来ない)

魔王「ここは何処?」

少年勇者「瘴気の隠れ里。人間のアジトだよ」

魔王(魔界にアジトがあるなんて……思ったより沢山の人間が魔界へ来てるのかもしれない)

少年勇者「状況は分かってくれたかな? そろそろ俺っちの方から質問したいんだけど」


魔王「質問?」

少年勇者「……改めて」





少年勇者「“鍵”は何処にある?」




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