過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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229: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/04(木) 23:36:29.24 ID:wTyjeIZKO

魔伯爵「申し訳ありません……」

魔王「黒魔術師は??」

魔伯爵「捕らえられませんでした。すぐ部下に連絡して拘束するよう命じましたが、時すでに遅く少年勇者が捕まったのを知って逃げたようデス」

魔王「そうか〜……」

魔伯爵「申し訳ありません」


魔王「あ、いや、魔伯爵さんのせいじゃないよ。それにしても何で裏切りなんか……」

魔伯爵「野心の強い男でしたので、魔王様を不審に思い、勇者達を魔界へ連れ込み混乱させようと考えたのかもしれません」

魔王「すぐ探し……」


魔伯爵「すでに浮遊島を隈なく捜索中デス。ゲートや飛空船で逃げた可能性も視野に入れ、徹底的に探してマス……ゼッタイに逃がさん」

魔王(魔伯爵さん……鬼のような目つきになってる)アセ



魔王「…………」

魔伯爵「まもなく“最果ての町”に到着致しマス」

魔王「ホッ……」

魔伯爵「女側近がいないと不安デスか? ククク……」

魔王「なんだかね、居心地悪くて」

魔伯爵「戦用の船デスから、乗り心地は致し方ありません」

魔王「まぁそーゆーことじゃないんだけどね」

魔伯爵「兵士達デスか。先代魔王様が亡くなったと聞いて落胆している者も多いデス。特に前線で戦っている兵士達は先代魔王様の強さは憧れでしたので」


魔王「父さんはそんなに強かったんだ」

魔伯爵「それはもう。戦う兵士にとってこれ以上ない上官デス。圧倒的なチカラとカリスマ性、ブレない芯の強さ」

魔王(迷ってばかりのボクとは比べられないな)


魔伯爵「貴方は先代魔王様のご子息デス。面識がないのでその凄さが分からないでしょうが、先代魔王様のチカラは必ず何処かに引き継いでいるはずデス。誇りに思ってください」


魔王「うん、父さんのように皆を引っ張れればいいんだけど」


魔伯爵「しかし、昨日の演説以降は魔王サマの見る目は変わった者も多いと感じマスね」


魔王「そうかな。分かってもらえたら嬉しいけど。魔伯爵さんはどう思った?」

魔伯爵「我は魔王サマに従うのが仕事でありマス。それが今の魔界にとって一番いいはず」


……


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