過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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285: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/09(火) 17:58:20.89 ID:agKML09K0

−−−隣の部屋−−−


 ガチャ


 隣の部屋には女側近がベットで寝ていた。
 小さく寝息を立てていて、生きていることは間違いなく魔王はホッとした。
 ただ……彼女の顔、目を覆い隠すように包帯が巻かれていた。



魔王「目は……どうしたの?」

エルフ「彼女はお主を抑え込むために精霊薬を飲んだのじゃ」

魔王「精霊薬を?!?」

エルフ「うむ、精霊薬とは魔族の生命そのものを消費して強化する魔法薬じゃ」


エルフ「一時的に潜在魔力を最大限発揮する」


エルフ「しかし、副作用がある」


エルフ「身体、魔力、生命は繋がってる。生命を消費するとは身体の何かが壊れるということじゃ」



エルフ「今回の場合は目じゃ」



魔王「え……」


魔王「え、で、でも魔法で回復すれば目は治るんでしょ??」

エルフ「魔法で治せるのは傷だけじゃ、消費した生命を回復させることはできん」


魔王「……」

エルフ「つまり、彼女の瞳に……」





エルフ「視力は二度と戻らない」


魔王「……」








魔王「う……うそ……だ……」

エルフ「本当じゃ、もうほとんど傷はふさがっている。もう2、3日で目を覚ますじゃろう。意識は戻っても、光を見ることは出来んがな」




魔王(ボクのせいで……)


魔王(ボクのせいで……)



魔王「うわあああああああああ……」
 

 その夜、魔王、魔道化師、魔少女達の泣き声がエルフの森に響いた。




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