過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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287: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/09(火) 18:04:01.90 ID:agKML09K0

魔王「……この魔剣……」


 魔王は魔剣を鞘から抜くと、エルフの長老にずっと思っていた疑問をぶつけた。


魔王「この剣は何なのでしょうか?」


魔王「強力な武器であり、“魔王”しか触れることが出来ず、ゲートの鍵であって、触れたものを支配してしまう」


魔王「なぜこれをエルフさんは守っていたのですか?」


長老「うむ、そうじゃな……」

魔王「はい」

長老「人間界には聖剣というものがある。魔剣と対となる武器じゃ」

魔王「はい」


長老「魔剣と聖剣はもともとは1つの剣であった……“神剣”と呼ばれていたそうじゃ」


長老「約70年前、人間達はその神剣を使いゲートを作り魔界へ攻めてきた。突然異世界から攻めてきた人間達に魔族は苦戦した」

長老「その危機が冥都に迫るほどに苦戦を強いられた。神剣があまりに強過ぎたのじゃ」

魔王「戦争が始まったころの話ですね」

長老「しかし、戦況を変える若き騎士が現れたのじゃ。剣一本で人間兵を斬りまくり、ついには“神剣”をも破壊した」


長老「破壊された神剣は魔剣と聖剣に別れて……魔界と人間界に。神剣を失った人間達は魔界から退却を余儀なくされた」

長老「負の力を受け継いでしまった魔剣は触れた魔王を破壊者へと変貌させる剣となってしまった」


魔王「……」

長老「その魔力があまりに強いため、我らエルフはその若き騎士に頼まれ魔剣が暴走しないよう守っておったのじゃ」

長老「お主のおかげでようやく魔剣を解放することが叶ったのじゃ」


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