過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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301: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/10(水) 08:54:31.28 ID:6ZYIrOVGO

−−−冥都 最下層−−−


 見渡す限りの瓦礫の山。
 瘴気が漂っていて視界は悪いが壊滅しているのはわかる。
 スラム、最下層は文字通り壊滅していた。

 大声を上げて泣き叫ぶ魔道化師。


魔王(なんで……こんなことに)

魔伯爵「魔王サマ、こちらへ」


 魔伯爵の後をついて行くと、魔王軍の拠点キャンプへとつく。多くの兵士が怪我人や死体の処理をしていた。

魔伯爵「こちらをご覧ください。ご存知デスよね?」


魔王「……!」

 魔伯爵の示す場所には一体の死骸。たしかに見覚えがあった……以前、黒魔城に攻めてきて転移魔法陣で遠くに飛ばした勇者。
 全身に何本も剣が刺さって串刺し状態だ。

魔伯爵「“帝竜”の勇者に間違いないデスか?」

魔王「うん……」


魔伯爵「そうデスか。後は、裏切り者の黒魔術師さえ捕まえれば、魔界の脅威は無くなりマスね」

魔王「下位の被害は?」

魔伯爵「かなり大きいデス。はっきり把握出来てはおりませんが、恐らくは最下層、2層は80%ほどは破壊されたかと」

魔王「−−ッ」

魔伯爵「第5層の被害は大したことありません。ご安心を」



魔王(ボクが……)




魔王(ボクが……冥都の守りを手薄にしたせいだ……)

魔伯爵「今魔王軍を総動員して復興作業にあたっていマス。一番奥の部屋にお母様がおられマスよ」


魔王「うん……」



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