過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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322: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/11(木) 15:38:15.75 ID:OWBPr/esO


魔王「最初に違和感を感じたのは……『帝竜』の勇者」

魔王「『帝竜』とは、あの勇者の人間界の通称だ」

魔伯爵「……それが?」

魔王「ボクは少年勇者から聞いていたから知っていたんだけど、魔伯爵さんは彼を倒した時、自分で『帝竜』と口に出した」

魔伯爵「……」


魔王「それは前から彼を知っていたということ」

魔王「そう考えると辻褄があうことが沢山あったんだ」

魔王「少年勇者が知っていた情報だ」

魔王「ゲートのある浮遊島を出た後、襲撃する計画。女側近さんの氷属性を打ち破る装備。そして、ボクが下級魔族であることを想定した作戦」



魔王「少年勇者はもう一人の裏切り者である黒魔術師から情報を得ていた。黒魔術師は当然ボクらの位置や女側近の氷属性を知っていただろう」


魔王「でもね」


魔王「ボクがチカラのない下級魔族というのを知っているのは、一緒に旅した魔少女、ピエロと側近の3人だけだ」

魔伯爵「……魔執事にも同じことが出来たと思いマスが?」


魔王「いや、魔執事さんは帝竜の勇者に殺されかけた。それに『帝竜』という意味を知らなかった」


魔伯爵「女側近では?」


魔王「彼女はずっとボクと一緒にいた。そもそも、魔王の座を狙っているならボクを殺して部下全員を従わせればいい。先代魔王様がいなくなって彼女が魔界最強。こんな策略する必要がない」

魔伯爵「……なるほど」


魔王「だからキミが裏切り者だ」

魔伯爵「……魔王サマ」

魔王「……」





魔伯爵「我は裏切っていません。何かの間違いデス、信じて下さい」

エルフ「嘘じゃ。エルフには嘘は通じん。観念しなされ」



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