過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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327: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/12(金) 08:53:42.27 ID:Mi0bRHkaO

 最初に動いたのは女側近。
 魔力で造った氷の剣を振り上げ魔伯爵を襲う。ジャリンッと剣の交わる音が結界に包まれた玉座の間に響く。
 魔伯爵はマントの奥に無数の剣を隠し持っていた。あの『帝竜』の勇者に突き刺さっていた剣だ。


 キンッ

  キンッ


 魔界1.2の強さの二人の剣技が交わる。女側近の剣筋は視力の無さなどまったく感じさせない。
 魔伯爵は魔法を封じられている。だが、女側近も魔法は使わない。それは……魔伯爵も氷属性である為、ほとんどダメージは期待出来ないからである。
 幼い頃から共に訓練をした2人。
 互いの戦い方は知っている。

 魔伯爵は剣を交えながらニヤリと笑う。

魔伯爵(あの訓練を思い出す。なぁ女側近)


女側近(なぜっ?! なぜ裏切ったの?!)

魔伯爵(キミには分からないよ。考えるのを放棄したキミにはね)

女側近(先代魔王様を尊敬していたんじゃないの?! その意志を……)

魔伯爵(尊敬していたさ)


女側近「はあぁぁぁっ」


 ガキッィイイ!

魔伯爵「ほぅ……よし、2本目」

 魔伯爵はもう一本剣を取り出し、二刀流。彼女もその剣技も知っていた。怯むことなく迎え撃つ。



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