過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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361: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/14(日) 12:08:47.73 ID:SKNB4Z/s0

−−−黒魔城・中庭−−−

 中庭には魔界では珍しい植物が多数植えてあり、小さな池がある。
 そのほとりに女側近はいた。
 晩餐会の為、真っ赤なドレスに身を包み佇んでいる。
 魔王はその美しさに息を飲む。閉じられた瞳は穏やかな表情を引き立たせ、佇まいは戦う女性にはとても見えない。


魔王「女側近……さん?」

女側近「!……魔王様?」

魔王「うん、晩餐会始まるよ」

女側近「はい、参りましょう」

魔王「……」

女側近「……魔王様?」

魔王「あ、ごめん。見とれちゃって。ドレス姿綺麗だよ」


女側近「ありがとうございます」

魔王「さ、行こう」


 女側近の手を取り歩く。

女側近「私がサポートされる側になってしまいましたね」

魔王「初めて会った時のこと覚えてる? 今よりさ、すっごい無表情でさ、如何にも側近です!って感じだった」アハハ


女側近「魔王様もだいぶ変わりました」

魔王「そう?」

女側近「立派になりました」


魔王「色々あったよね……」

魔王「いっぱいミスしたし、喜んだり、泣いたり、ずっと女側近さんに助けられた……」

女側近「それは私も同じです」

魔王「でも、みんなのチカラがあって戦争を終わらすことが出来る」



女側近「……」


魔王「ボクらはチカラを合わせれば何だって出来る」


女側近「……」


魔王「人間界での調印式は魔少女、ピエロにもついてきてもらうんだ。最後までチームで成し得たいんだ」

魔王「女側近さんもよろしくね!」ニコッ



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