過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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◆Ks1JsTemxeE/
[saga]
2017/04/19(水) 00:08:57.30 ID:pFaY9TGSO
−−−冥都 最上層・柱−−−
魔王「ここが“柱”かぁ……」
塔のような都市、冥都を支える巨大な柱。中には50m四方はある大きな魔導エレベーター。
受付を済ませ乗り込む。中には数十人の魔族と貨物や家畜なども乗っている。
ガヤガヤ……
ガヤガヤ……
魔少女「わりと混んでる」ブー
魔王「冥都すべての転移魔法陣を停止しちゃったからね……移動はエレベーターでするしかないよね」
女側近「物流などに影響が出ないよう上手くエレベーターを稼働させています。混んでいるのは仕方ありません」
魔少女「はぅ……う、ウチだって知ってたもん!」
女側近「魔王様、エレベーターが動きます。お気を付けください」
アナウンス「これより最下層行きエレベーターを運行致します。途中第5層に停止、他の階層には止まりませんのでご注意ください」
ウィィィン……
みんなを乗せた大きなエレベーターは少し振動すると、ゆっくりと下降し始める。
魔少女「まおー様っ! 外みてっ」
魔王「おお! すごい景色〜」
最上層から下降するエレベーターからは、すぐ下の階層“第12層”の風景が見える。
はしゃぐ魔王と魔少女。
魔少女「あ、まおー様みて、あの赤い建物ウチの実家〜」
魔王「えっ?どれどれ??」
魔少女「あの広場のとなりの!」
魔王「んー??」
女側近「魔王様」
魔王「ん?……魔少女、どこ〜??」
女側近「魔王様、公務があります」
魔王「えええぇ。し、仕事か……」
女側近「はい、こちらの書類に目を通してください」
ドサッ
魔王「こ、これ全部読むの……?」
女側近「はい、最下層まで少し時間がありますので公務でございます」
魔王「……」
魔少女「まおー様、みてみてアレはー」
女側近「……」ジ……
魔王「仕事……しないとね」シュン
……魔王達の乗った魔導エレベーターは、最下層に向けて下降していく。
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