過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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83: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/04/20(木) 02:43:05.99 ID:mpVcpnv+0

 魔少女の指差す方向をみると、数人の魔族が旧市街へと続く路地へ入っていく。

魔王「あ、あれは…エレベーター襲った盗賊達」

魔少女「よーし! ウチが捕まえてくるよ! まおー様ご褒美ちょうだいね」タタタッ

魔王「えーーーー! あ 、まってまって!」

 魔王の言葉が耳に入らず魔少女は魔盗賊達を追いかけてしまう。
 辺りは人通りの少ない旧市街。誰も住んでいない古びた民家が立ち並ぶ。

魔少女「まっ〜てぇっ!!!」

魔盗賊A「あん?」


魔盗賊B「なんだ? てめぇは」

魔少女「ウチはまおー様の自称側近の魔少女よん! 悪党っ! 覚悟しろー★」

魔王(ひぃぃー! 女側近さんいないのに)

魔盗賊C「こ、こいつらエレベーター襲った時にいた奴らだっ」

魔盗賊A「なんだと?! チッ……ヤるか」



魔王「まって! 抵抗しないでください。投降すれば悪いようにはしません」

魔盗賊B「あ? 投降したら殺されるだけだろーが!」

魔王「いや、君達の気持ちや生活状況を考慮して情状酌量する。それには投降してもらえないと」

魔盗賊A「ああ?? 俺らを家畜としか見ていない上位魔族のアンタらが情状酌量だと??? ふざけんな!」

魔盗賊C「なんで俺らがこんな生活してると思ってんだっ! 全部おめーらのせいだろがっ」

魔盗賊A「上の奴らより、ちょっと魔力が低いだけで何でこんなに格差ができるんだ」

魔盗賊C「俺らは言いなりにはならねぇ!」



魔王「……」

魔王(何も言い返せない。戦うしかない)



魔王「だ、大丈夫なの? 魔少女さん……」


魔少女「ウチに任せて☆」

魔王「殺さないで。捕まえるんだ」

魔少女「OK♪」

魔王(魔少女の戦闘力をボクは知らない。いざとなったら……ど、どうしよう)



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