過去ログ - 魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
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◆Ks1JsTemxeE/
[saga]
2017/04/20(木) 02:43:05.99 ID:mpVcpnv+0
魔少女の指差す方向をみると、数人の魔族が旧市街へと続く路地へ入っていく。
魔王「あ、あれは…エレベーター襲った盗賊達」
魔少女「よーし! ウチが捕まえてくるよ! まおー様ご褒美ちょうだいね」タタタッ
魔王「えーーーー! あ 、まってまって!」
魔王の言葉が耳に入らず魔少女は魔盗賊達を追いかけてしまう。
辺りは人通りの少ない旧市街。誰も住んでいない古びた民家が立ち並ぶ。
魔少女「まっ〜てぇっ!!!」
魔盗賊A「あん?」
魔盗賊B「なんだ? てめぇは」
魔少女「ウチはまおー様の自称側近の魔少女よん! 悪党っ! 覚悟しろー★」
魔王(ひぃぃー! 女側近さんいないのに)
魔盗賊C「こ、こいつらエレベーター襲った時にいた奴らだっ」
魔盗賊A「なんだと?! チッ……ヤるか」
魔王「まって! 抵抗しないでください。投降すれば悪いようにはしません」
魔盗賊B「あ? 投降したら殺されるだけだろーが!」
魔王「いや、君達の気持ちや生活状況を考慮して情状酌量する。それには投降してもらえないと」
魔盗賊A「ああ?? 俺らを家畜としか見ていない上位魔族のアンタらが情状酌量だと??? ふざけんな!」
魔盗賊C「なんで俺らがこんな生活してると思ってんだっ! 全部おめーらのせいだろがっ」
魔盗賊A「上の奴らより、ちょっと魔力が低いだけで何でこんなに格差ができるんだ」
魔盗賊C「俺らは言いなりにはならねぇ!」
魔王「……」
魔王(何も言い返せない。戦うしかない)
魔王「だ、大丈夫なの? 魔少女さん……」
魔少女「ウチに任せて☆」
魔王「殺さないで。捕まえるんだ」
魔少女「OK♪」
魔王(魔少女の戦闘力をボクは知らない。いざとなったら……ど、どうしよう)
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