過去ログ - 古畑「それより。あなた、西住まほさんですよね。西住流の」まほ「ええ」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:01:08.17 ID:TZu1nJq90
ブルン、ドルルルルル…
古畑「わっ、アハハ、凄い音ですね」
まほ「これでもその戦闘室は設計上騒音は遮蔽されているんです」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:01:57.74 ID:TZu1nJq90
古畑「それで、練習試合の内容について聞いてきました。いやぁ圧倒されたと仰っていましたよ。やはり全国大会の連覇経験もある強豪校相手ではなす術がなかったと」
まほ「そうですか」
古畑「中でも目立ったのはIII号戦車の動きであったと」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:03:17.87 ID:TZu1nJq90
古畑「はい。あの試合においては彼女は神がかり的に勘が冴えていた。そういうこともあるでしょう女性の勘は侮れませんからね。しかしそれにしてもいささか不自然に感じたんです」
古畑「そこで、以前の公式戦や練習試合の成績も調べてみました。さすが強豪校です、車輌ごとの戦績も詳しくデータとして取ってあるんですね。先ほど資料室に行って借りてきました」
まほ「それで?」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:04:41.99 ID:TZu1nJq90
古畑「西住さん、通信傍受というのは不正行為に当たるのでしょうか?」
まほ「…なるほど。あなたは彼女が相手の通信を傍受していたから、この前の練習試合で活躍できたのだと仰りたいんですね」
古畑「可能性はあると考えています。佐久間さんは高校からの入学者で、中学3年生の頃には全国大会でも上位を争うチームの一員でした。しかし黒森峰女学園に入学後は戦績が伸び悩んだ、それまでのプライドを傷つけられた彼女は勝つ為に相手の通信を傍受するという手段を用いた。だから一昨日の試合では相手の動きを見透かしたような動きが出来た…いかがですか?」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:05:28.93 ID:TZu1nJq90
まほ「戦車道の精神に反する行為だからです。そのような方法での勝利には価値がない。暗黙のルールとしてどこも通信傍受は行わないんです。それを行うのはある意味ルール違反よりも恥ずべき行為であると言えます」
古畑「なるほど」
まほ「彼女も戦車乗りであるならば、そのような愚行に出ることはないでしょう。第一そんな方法を用いていれば、隊長である私が気がつくはずです」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:06:28.53 ID:TZu1nJq90
古畑「ん〜…そうですか。あのすみません話は変わるんですが…、まだ止まりませんか」
まほ「なぜですか」
古畑「やっぱり落ち着かなくて。いやタイガー戦車って」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:07:39.70 ID:TZu1nJq90
まほ「これと思った相手には付きまとい、じわじわと追い詰め、ひたすら隙を見せるのを待ち続ける。その辛抱強さ、執拗さ…敵にすれば確実に厄介な相手になるでしょうね」
古畑「ンフフ…ありがとうございます」
まほ「ただ、西住流の教えとは…私の戦い方とは、相容れない」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:08:22.92 ID:TZu1nJq90
古畑「確信してるんです。あなたが犯人であると」
まほ「…!」
古畑「ンフフハハハ…」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:09:06.72 ID:TZu1nJq90
まほ「昨日私が稜線射撃の手本を見せたときの戦車の停車位置と同じ場所です」
古畑「ああ、ここが」
まほ「どうですか、現場は見えますか」
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◆9Re6IS4q.KTl
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2017/04/22(土) 00:09:56.33 ID:TZu1nJq90
古畑「あなた、大会で何度となく見せた好判断について質問されこう答えています。『西住流本家で育った子供は物心ついた頃より戦車に乗り、戦車に関するあらゆる事は、頭で覚えるより先にまず身体に染み込ませる。』と。だから視界が悪くともエンジン音によって、敵味方の戦車の位置や動きがある程度は把握できるし、砲塔の向きを見ただけでもどの辺りに着弾するか予想がつくのだと。丁度現場はここからも見える大きな杉の根元です。その杉の木を目印にしたとしたらどうでしょう」
古畑「んー、確かに常人には不可能に近い犯行です。しかし幼い頃から未来の西住流の後継者と期待され育てられた結果、戦車道においては超人的な能力を持ち、かつ。黒森峰の隊長として保有する戦車に関して誰よりも深い知識を持つあなたであれば。標的が直接見えなくとも、それを狙うことは不可能ではないのではないでしょうか」
まほ「…」
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