13: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/14(金) 20:25:42.10 ID:gbQcrLF00
奈緒(なんだ今の物音⁉ まさか誰かいるんじゃ……⁉)
あたしは動きを止めたまま全神経を耳に集中すると……扉の方から、ひそひそと話し声が聞こえてきた。
P「卯月、音立てるなっ」
卯月「す、すみません」
未央「もう、しまむーったら!」
凛「未央も声が大きいよ」
ちひろ「静かにしないと気付かれちゃいますよ」
奈緒「……」
あたしは、それはもう静かな動作で、衣装を側にあるテーブルに置き、ゆっくりと扉へ近づいて行った。……よく見ると、少しだけ扉が開いている。
《ガチャッ!》
『あっ』
奈緒「な……な……何してんだ、お前らぁ――――――――っ⁉」
奈緒「ま、ままままさかずっと見てたのか⁉ 会議室行ったふりして、ずずずずっとここで覗いてたのか⁉」
凛「ううん、覗いたりなんてしてないよ」
ちひろ「ええ、そんなことしていません」
この2人、ポーカーフェイスを駆使している……!
P「の、覗くとか、ナンノコトヤラー」
卯月「み、みみみ見てないですよ?」
未央「ぴ、ぴゅーひゅるるー」
奈緒「とぼけるの下手か! 正直に言えっ!」
P「し、正直も何もないけど?」
奈緒(こ、こいつ、まだ誤魔化す気か。なら……!)
奈緒「……卯月」
卯月「は、はいっ⁉」
奈緒「怒らないから、どうか正直に言ってくれ。大丈夫、絶対に怒ったりしないから」
卯月「ほ、本当ですか?」
奈緒「ああ、信じろ。……覗いてた?」
卯月「覗いてました」
奈緒「やっぱり覗いてたんじゃねーか! ふざけんなっ!」
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