188: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/19(水) 21:43:24.53 ID:3N8bA8K50
―――山中
マストレ「神谷、北条、ここがお前たちのレッスン場所だ」
加蓮「ず、随分歩かされたね……」
奈緒「海の近くなのに、山もあるとは思わなかったな……。こんな所で、どんなレッスンするんだ?」
P「さあ? 今日やる内容は、トレーナーさんたちに一任してるんだ」
奈緒「プロデューサーも知らないのかよ……っていうか、なんで付いてきたんだ?」
P「師匠に、お前も一緒に来いって言われたんだよ。まあ、言われなくてもみんなの様子は順番にチェックしようと思ってたからな」
奈緒「ふーん……」
マストレ「さてお前たち、最初に言っておくが……」
マストレ「私は今日、まともなレッスンをする気はない!」
奈緒「とんでもないこと宣言された!」
加蓮「レッスンしないの⁉」
マストレ「まともなレッスンは明日から行う。まず今日は神谷と北条の……ここを鍛える!」
奈緒「……胸筋ですか?」
マストレ「そうそう、胸筋を鍛えてバストアップ☆――って違う! 鍛えるのはハートだ!」
加蓮「ハ、ハート?」
マストレ「私がお前たちに、アイドル魂を刻みつけてやる!」
奈緒「アイドル魂ってなんだ……」
マストレ「で、だ。……神谷、私の後ろに崖があるな?」
奈緒「ありますけど……」
マストレ「では聞こう。頂上を目指して山を登っている時、目の前に崖が現れたら、お前はどうする?」
奈緒「どうするって……道を間違えたんだろうから、引き返して別の道を――」
マストレ「甘ったれるな!」
奈緒「えぇ⁉」
マストレ「崖があろうと谷があろうと、越えていくのがアイドルというものだろう!」
奈緒「それ登山家じゃないですか⁉」
マストレ「バカもの、比喩だ!」
奈緒「だったらそう言ってくださいよ! 目の前に実際に崖があるせいで、比喩だとは思いませんよ!」
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