196: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/19(水) 21:48:36.89 ID:3N8bA8K50
―――数十分後
加蓮「……う、ん……」
奈緒「! か、加蓮!」
P「加蓮、大丈夫か!」
加蓮「奈緒……? プロデューサーも……。私……あ、そっか。崖を登りきってそのまま……」
マストレ「北条、体の具合はどうだ?」
加蓮「えっと……大丈夫ですぁっ⁉」
奈緒「危なっ⁉」
加蓮が起き上がりかけると同時に倒れそうになったので、あたしは慌てて加蓮の体を支える。
P「ナイスキャッチだ、奈緒!」
加蓮「ご、ごめん奈緒……」
奈緒「全然大丈夫じゃないじゃんか……起き上がれないなら無理するなよ」
加蓮「うん……」
あたしは加蓮をそのまま地面に寝かせた。
マストレ「体力を完全に使い果しているようだな。体力が戻るまで、しばらくそのままにしていろ」
加蓮「はい……」
P「……加蓮、聞きたいことがあるんだが」
加蓮「何?」
P「なんで入院してたこと、黙ってた?」
加蓮「!……奈緒が話したの?」
奈緒「ああ。まさか言ってなかったとは思わなかった」
加蓮「そっか、バレちゃったか……」
P「バレちゃったかじゃないだろ。こんな大事なこと……」
加蓮「だって、今はもう元気だしさ」
P「いや、そうかもしれないけどな。それで何かあったらどうするんだ?……というか、今実際に倒れてるんだぞ」
加蓮「あー……ごめんなさい。言うと、そういう目で見られると思って……」
P「そういう目ってお前……」
加蓮「……嫌なんだ。いつまでも、病人を見るような目で見られるのは」
P「……」
加蓮「奈緒にも、前にそういう話したよね」
奈緒「……そうだな」
加蓮「奈緒は、私のことそんな目で見ないって言ってくれたけど……みんなそうだとは限らないから」
P「っ! お前な――」
奈緒「待て、プロデューサー」
P「……奈緒?」
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