282: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/22(土) 14:17:41.65 ID:qA/IsuLu0
社長「……すまない、よく聞こえなかった。今の、もう一度聞かせてくれるか?」
幸子「あ、はい。えー、こほん……ボクをちゃんとトップアイドルに――」
社長「もういい分かった」
幸子「まだ途中ですけど⁉」
社長「……おい、お前もやっぱり聞こえたか?」
面接官A「……やっぱり聞こえました」
面接官B「またかよ……」
志望者A「嘘でしょ……」
志望者B「とんでもないわね……」
幸子「? ? な、何かおかしなこと言いましたか?」
社長「……君、これが何のオーディションか分かっていないだろう?」
幸子「はい? 分からないのに来たりしませんよ。所属アイドルを決めるオーディ―――」
社長「違う! 所属女優を決めるオーディションだ!」
幸子「……え?」
社長「……」
他の面接官『……』
他の志望者『……』
幸子「……。…………し……」
幸子「知ってましたよ⁉ あえてですよ、あえて!」
会場の全員『あえて⁉』
幸子「ほ、ほら、カワイイボクともなれば? 女優としても余裕でやっていけますし? あえて、女優のオーディションを受けてみるのも悪くないかなーと。あえて」
社長「嘘つけ、お前」
幸子「う、嘘じゃないですよっ!……あ、でもやっぱりボクはアイドルになるべきですよね、こんなにカワイイんですし! というわけで……これでボクは失礼しますっ!」
《ガチャ!》
社長「……また逃げたか」
面接官A「どうするんです社長? また追いかけるんですか?」
社長「いや、面倒だ」
《プルルルル―――》
受付嬢『はい、受付です。社長、どうされました?』
社長「今から顔を真っ赤にした少女がそっちに向かうから、捕まえてアイドル部門の事務所に放り込んでおけ」
受付嬢『よく分かりませんが、分かりました』
《――ピッ》
社長「さて、面接を続けるか。じゃあ本当の番号1番から―――」
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