379: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/25(火) 22:17:21.81 ID:DpR3cl+90
―――数分後
奈緒「電気消すぞー」
加蓮「はーい」
《ピッ》
奈緒「じゃ、寝るか」
加蓮「寝られるの?」
奈緒「……寝られなくても、寝るしかないじゃんか」
加蓮「寝られそうにないよねぇ……」
奈緒「もしかして、それで一緒に寝ることにしたのか?」
加蓮「そういうこと。1人だと、どんどん緊張してっちゃう気がして」
奈緒「そっか……それもそうかもな」
加蓮「というわけで……えいっ♪」
奈緒「ひゃんっ⁉ な、何だいきなり⁉」
加蓮「大げさだなぁ……手を握っただけじゃん」
奈緒「だから握る前に言えよっ!」
加蓮「ごめんごめん。ね、このまま繋いでていい?」
奈緒「……いいけど」
加蓮「ありがと。なんかこうしてると、落ち着く気がするんだ」
奈緒「……あたしもちょっと落ち着いた気がする」
加蓮「でしょ?」
奈緒「うん。……そういえばさ、加蓮」
加蓮「なに?」
奈緒「ニュージェネのライブの時にした話、覚えてるか?」
加蓮「覚えてるよ、もちろん。奈緒がへこんでた時のでしょ?」
奈緒「そ、そうだよ」
加蓮「ほっぺぷにぷにの」
奈緒「それは言わなくていいよ!」
加蓮「あははっ。それで、あの時の話がどうかした?」
奈緒「いや、あたしたちのスタートラインがあそこならさ……デビュー目前の今は、どの辺りなのかな?」
加蓮「うーん、そうだなぁ……まだ全然じゃない? ちょっと進んだくらい。下手すると一歩進んだだけかもね」
奈緒「そこまで進んでないの⁉ さすがにもうちょっと進んでるだろ!」
加蓮「どうかなぁ……確実に言えることは、ニュージェネはまだまだ遠いってこと」
奈緒「う。それは否定できない……でも、このまま突っ走っていけば、いつか追いつけるよ」
加蓮「……追いつけるかな。目標は遠いよ? 止まっててくれないしさ」
奈緒「なら、ニュージェネより早く走ればいいだけだろ?」
加蓮「……そうだね。うん、そうかも」
奈緒「そう考えると、明日のライブはスピード上げるのにちょうどいいよな。……なんか、緊張よりもワクワクの方が大きくなってきたかも」
加蓮「ふふっ……私、奈緒のそういうとこ、好きだよ」
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