477: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/28(金) 20:38:05.57 ID:WjYIMIDM0
―――屋上
奈緒「加蓮、屋上なんかに連れて来てどうしたんだ?」
加蓮「ここなら、落ち着いて話が出来るから」
奈緒「話?」
加蓮「昨日の……返事」
奈緒「あ、ようやく決まったのか?」
加蓮「うん、やっと答えを出せたんだ」
奈緒「そっかー」
加蓮「ごめんね、待たせちゃって」
奈緒「いいよ、そんなの。そもそもあたしのためなんだしさ。むしろあたしが加蓮にありがとうって言うべきだろ」
加蓮「ありがとうって……ふふっ」
奈緒「え、笑うとこじゃなくないか?」
加蓮「奈緒はこんな時も奈緒なんだね」
奈緒「? どういう意味?」
加蓮「すぅー……はぁー……。……奈緒」
奈緒「な、何だ、深呼吸なんかして」
加蓮「私、奈緒の気持ち聞いて、正直すごく戸惑ってた」
奈緒「え?」
加蓮「奈緒にあんなこと言われるなんて、思ってもみなかったから」
奈緒「思ってもみなかったの⁉ そこまで⁉」
加蓮「だって普通は、親友にあんなこと言われるとか……考えないよ」
奈緒「親友関係なくない⁉」
加蓮「それに、奈緒は女の子だし……」
奈緒「そうだよ! 女の子だよ! だからおかしいことなんてないだろ⁉」
加蓮「な、奈緒はそうなのかもしれないけどさ。私は、今まで奈緒をそういう風に見たことなくって……」
奈緒「そういう風って⁉ あたし、どんな風に見られてたの⁉」
加蓮「だから普通に友達としてしか見てなかったの!」
奈緒「……。……いやだから友達関係ないだろ⁉ むしろ友達だからこそ、あたしの気持ち分かるべきだろ!」
加蓮「そ、そんなの言われなきゃ分かんないよ!」
奈緒「言われなきゃって……ま、まあ確かに今までそんなこと言ったことないけどさ」
加蓮「もう、奈緒はそういうとこも奈緒だよね」
奈緒「さっきからあたしを何かの形容詞みたいに言うのやめろ!」
加蓮「あははっ。……それでさ、私、今日ずっと考えてたんだ。どうすればいいのかなぁって」
奈緒「あー……随分悩ませちゃったみたいだよな」
加蓮「うん、すっごい悩んだ。考えても考えても、全然分からないんだもん」
奈緒「分からないか……まあ、色々あるもんな」
奈緒(服売ってる店、あちこちにあるし)
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