84: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/16(日) 23:38:58.56 ID:OlWwpJXf0
奈緒「納得してもらえたのか……良かったぁ」
加蓮「災難だったね、奈緒」
奈緒「加蓮……今までどこにいたんだ?」
加蓮「巻き込まれるの嫌だったから、そこのコンビニに行ってた」
奈緒「この薄情者!」
加蓮「もちろん、ホントに危なくなったら助けに入るつもりだったよ」
奈緒「ホントか? それ見てると信用できないんだけど」
加蓮はその手に袋の空いたポテチを持っていた。
加蓮「奈緒も食べる?」
奈緒「いらねーよ!」
少女「あの……」
奈緒「あ、悪い。えぇっと……誤解は解けたんだよな? あたし、お嬢ちゃんに変なことしたりしないからな?」
少女「はい……私の勘違いだったみたいです。すみませんでした」
奈緒「ああいや、分かってくれればいいんだ。でさ、お嬢ちゃん道に迷ってたよな?」
少女「ま、迷ってないです。ただちょっと、目的地にいつまで経ってもたどり着けないだけです」
奈緒「それを迷子って言うんだけど……まあいいや。それで、どこ行きたいんだ?」
少女「……この本屋さんです」
奈緒「ああ、ここか。じゃあ案内するよ、行こうぜ」
少女「い、いえ、道を教えてもらえれば十分です」
奈緒「あたしたちも、ちょうどその本屋に行こうと思ってたんだ。な?」
加蓮「あ、うんそうなの」
奈緒「だから遠慮しなくていいって」
少女「そ、そうなんですか? なら、よろしくお願いします」
奈緒「ああ、任せとけ」
加蓮(ほっといたらまた迷子になりそうだもんね)
奈緒(タブレットあるのに迷子になるんじゃ、道教えただけでたどり着けるかどうか分からないからなぁ)
そして、あたしたちは本屋へと歩き始めた。
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