10: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/04/15(土) 18:22:55.68 ID:PCATOFtoO
「…まさか、だったよね。絶対なんてないんだなーって改めて認識させられたよ」
「…私もです。ずっと、一緒に頑張って進んでいけると思っていけ…けれど、あの人は頑張り過ぎて…」
聞こえない!聞こえない!聞こえない!
キーボードの音を加速させる。
だめだ、これ以上聞いちゃいけない気がする。
これ以上何かを知ってしまうと、俺は…!
「…また、プロちゃんと一緒に茜ちゃん人形作りたいな」
「過労死だなんて…私達は、頼り過ぎて…」
嫌だ!
俺はまだやらなきゃいけない事があるんだ!
そんな筈がない!
だって俺は元に今、こうやって仕事をしてるんだ!
そうだ、仕事だ!
仕事をしないと!
はやくこの書類を完成させないと。
書類を作って、書類を作って、書類を…
…あれ?
俺、ここ最近ずっと事務仕事しかしてない気がする。
そういえば、挨拶回りは…?
そういえば、企画の打ち合わせは…?
あ…
うわぁ……
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
そうだ!
俺は過労で倒れて…
でもあの日は大事な打ち合わせで。
それにまだ、みんなとトップアイドルに上り詰めてなくて。
まだ、みんなと頑張りたくて。
まだ、みんなを支えたくて。
意識が完全に飛ぶ直前に確か、誰かに言われたのは覚えてる。
ーー事務仕事なら可能だぞ、君ぃ。
バタン
社長室のドアが開き。
それと同時に、俺は意識を失った。
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