過去ログ - 大和「もし許されるなら」2
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199: ◆Fd8Nv55Lkc[sage saga]
2017/04/16(日) 02:43:31.51 ID:6enVUVL30

教官「全員整列したな? ではこれより訓練を開始する!!」

パァァァン、パァァァン

提督「・・・・・・」

「違うって、もっとよく狙え」

友提督「うわ、またあいつ偉そうに」ヒソッ

同期の中の一人が提督は少し苦手だった。彼は自分と同じく海兵の父を持ち、その血筋なのか成績もいい。それだけならいいのだが、それを鼻に掛ける嫌味な性格であった

「何で分からないかなぁ? もっとイメージして撃つんだよ」

「具体的に教えてくれよ」

「例えばだな、あの的を人だと思うんだよ」ヘラヘラ

「人?」

「そうそう、頭を撃ち抜くイメージだ、自然と命中するようになるぜ」

提督「・・・・・・」

友提督「次お前だぜ」

提督「あぁ・・・・・・」スタスタ

拳銃を握ると同時にあの時の記憶が鮮明に甦る。あの時、愛する人を撃ち抜いたあの感じが。自然と鼓動が早くなる

提督「・・・・・・」ドクンドクンドクン

「おいおい、俺の説明聞いてなかったか?」

・・・・・・やめろ

「簡単だ、人の頭をイメージすればいいんだよ」

やめろ、やめろ!

「頭を撃ち抜くイメージだ、簡単だろ?」

提督「っ!!」ジャキン

「「「「っ!?」」」」

教官「っ!? 海原、何をやっている!!」

友提督「か、櫂!!」

「ひっ!?」ギョッ

提督「・・・・・・あるのか?」

「あ?」ガタガタ

提督「お前・・・・・・本当に人を撃ち殺した事あるのか? 人の頭を撃ち抜いた事あるのか?」

「も、ものの例えじゃねぇかよ、何本気に」

提督「人を撃ち殺した事も無いくせに分かりきった口をきくな」

「な、何様のつもりだよお前!」

友提督「まぁまぁまぁ、一旦ここは落ち着こう、な?」アセアセ

提督「・・・・・・」スッ


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