過去ログ - 【モバマス】P「―――待たせたな」
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22: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/16(日) 00:18:09.54 ID:OlWwpJXf0

 *


P「ふぅー……お茶にはやっぱりせんべいが合うな」


数分後、俺は凛の対面のソファに座り、自分で淹れたお茶を飲みながらせんべいを食べていた。

凛もちょぴちょぴとお茶を飲んでいる。


凛「……」

P「どうした? テレビでも見るか? あ、DVDもあるぞ。アイ○ツ見る? それともプリ○ラ?」

凛「どっちも見ないから。なんでアニメのDVDなんて置いてあるの?」

P「……資料だ」

凛「何に使う資料なんだか」


本当は俺の私物だ。凛の反応的にばれてると思うけど。


P「じゃあせっかくだし話でもするか。……凛は何かやりたいこととかないのか?」

凛「やりたいこと……」

P「毎日のハナコの散歩とかは無しでさ」


凛にじろりとした視線で見られた。

あ、わりと真面目に考えてるっぽい。茶かすのやめよう。


凛「……特にない、かな」

P「無いのか?……花屋さんは?」

凛「あれは、両親がやってるのを手伝ってるだけ。やりたいことかどうかって言われると……微妙なところ」

P「そうなのか」


なんか意外だ。凛くらいの年頃なら、やりたいことの1つくらいあるのかと思っていた。
いや、でも俺も凛と同じくらいの頃は何も考えてなかったかな……。


P「ま、そんなもんかもな」

凛「……そんなもの、なのかな」

P「ああ。今やりたいことがなくても、いつか見つかるだろ」

凛「……」


凛、何か考え込んでるみたいだな。俺としては、軽い世間話くらいのつもりだったんだが。


P「あ、じゃあさ、やりたいことないんなら―――アイドルやってみようぜ!」

凛「……やりたいことがないからって、アイドルやることにはならないでしょ」


その通りで言い返せない。




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