過去ログ - 【モバマス】P「―――待たせたな」
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29: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/16(日) 00:25:59.34 ID:OlWwpJXf0


社長『凛? 昨日の少女がいるのか?』

P「昨日あの後、アイドルやってくれることになったんですよ」

社長『お前は仕事が遅いようで早いな。だがそうか、それなら……』

P「それよりかっぱらうって何ですか! やりませんよそんな事!」

社長『うるさい奴だな……かっぱらうは比喩だ。既にその養成所の責任者と話はしてある。そして、その養成所のアイドルをスカウトしていいことになった。だから後輩、お前が実際にその目で見て、気に入る人材を見つけてこい』

P「……そういうことなら、最初からそう言ってくださいよ」

社長『だからそれではつまらんだろう。私はお前の慌てふためく姿に快感を感じるんだ』

P「歪んでますね!」

社長『それとだな、後輩。そこにいる昨日の……そういえば彼女の名字はなんと言うんだ? 下は凛と言うようだが』

P「言ってなかったですか? 渋谷凛です」

社長『渋谷か。養成所に渋谷も連れていったらどうだ?』

P「凛を?」

社長『昨日の時点では、スカウトだけが目的だったんだがな。どうせお前、まだ渋谷のレッスンの準備をしていないだろう?』

P「……してないですけど」

社長『なら今日は、渋谷には養成所でレッスンを受けてもらえ。あちらには話をしておく』

P「なるほど……一応、凛に確認していいですか?」

社長『ああ』


俺は凛の方に振り向いて声をかける。


P「凛、うちでレッスンの準備が出来るまでの間、養成所でレッスン受けてもらっていいか?」

凛「養成所?……まあ、何もしないのもあれだし、いいけど」

社長『ではとっとと養成所に向かえ。いいアイドルを見つけてこいよ、後輩』


通話が切れた。


P「さて、じゃあ養成所に向かうか。……あっ、運動できるような服持ってきたか?」

凛「レッスンするんじゃないかと思ってたから、一応持ってきてるよ」

P「なら良かった。じゃあ千川さんは……特にお願いすることとかないですね」

ちひろ「ではプロデューサーさん、これを見ていてもいいでしょうか?」


そう言って千川さんが俺に見せてきたのは―――アイ○ツのDVDだった。


P「……え? 見たいんですか?」


置いておいた俺が言うのもなんだが、まさか見たい人がいるとは思わなかった。


ちひろ「何もすることがないので」

P「……どうぞ」




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