過去ログ - 【モバマス】P「―――待たせたな」
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35: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/16(日) 00:31:33.05 ID:OlWwpJXf0

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???「あっつーい! もうやってられないよ〜! こんなに暑いのに道場の雑巾がけとか……おかげでもう汗だくだし。や〜めたっ!」


俺たちが道場の中に入ると、一人の女性が雑巾を放り投げてぶうたら文句を垂れていた。


トレーナー「ほう? 何をやめるって?」

???「だから雑巾がけを―――お姉ちゃん⁉ い、いつからそこに……」

トレーナー「お前が文句を言っていた辺りからだ。……雑巾がけ、やめるんだって?」

???「そ、そんなわけないよ〜! 冗談冗談! さあて、一気にやっちゃうよ〜!」


トレーナーさんから逃げるようにして、彼女は雑巾がけを再開した。


トレーナー「まったく、姉さんもお前も……」

P「トレーナーさん、彼女は?」

トレーナー「不肖の妹です。まだ大学生なのですが、今は大学が休みでして。今日は家の手伝いをさせているんです」

P「へぇ……ん? 家の手伝いということは……ここはトレーナーさんのご実家なんですか?」

トレーナー「はい。この養成所は、うちの家族で経営しているんです」

P「家族経営とは……珍しいですね」

トレーナー「よく言われます。一応、ここの責任者は一番上の姉なのですが……」

P「ああ、先ほどの電話の方ですね。今は留守なんですか?」

トレーナー「今と言うか……ずっと留守でして」

P「ずっと? それはどういう?」

トレーナー「あー、なんと言いますか……」


なぜか口ごもるトレーナーさん。もしや、聞いちゃいけないような理由だったのだろうか。

すると、トレーナーさんの代わりに隣にいた島村さんが口を開いた。



島村「先生のお姉さんは、武者修行に出ているらしいです」



P「武者修行⁉」

凛「現実でやる人いたんだ……」


俺も凛も、武者修行というワードに驚きを隠せない。




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