47:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 14:18:57.40 ID:0eIMi64y0
私は、高垣さんのプロデューサーを人気のない会議室に呼び出した。もちろん、私のプロデューサーさんも一緒に。なにせ私には、バリツや柔道の心得がないから。
高垣さんのプロデューサーは、すでに死んだような容姿になっていた。頰はこけ、髪はぼさぼさ。目は、どこを見ているのかわからない。足つきもふらついていて、とても仕事ができる状態ではないように見える。
「なんだ…安斎。楓の死について話すって…お前が何を知ってるんだ」
まどろんだような瞳の中に一瞬灯った警戒の色を、私は見逃さなかった。
「高垣さんは、子どもを妊娠していた」
私は単刀直入に告げた。私のプロデューサーさんは、少し身じろぎしたけど、それだけだった。事前に話していたから。
高垣さんのプロデューサーは、ちがう、と首を振った。“知らなかった”ではなく、“ちがう”と。
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