51:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 14:59:34.28 ID:0eIMi64y0
「次にあなたは、自分の香水の香りが残っていないか気になった。高垣さんの遺体に近づいて匂いをかいだり、部屋を調べたりしているうちに、あなたは思いついた。
『彼女がこの香水を使っていたことにすればいい』、と」
この瞬間、高垣さんのプロデューサーは高垣さんを、本当に裏切ったのだ。高垣さんの死を、自分とはまったく関係のないものとして処理しようとしたのだから。
「あなたは高垣さんの遺体に、香水をたっぷりふりまいた。時間がたっても、簡単には消えないくらいの量を…高垣さんのベッドには、今もその香りが残っているでしょうね。
そして、あなたは引き出しの中に香水をしまって、ようやく救急車を呼ぶことにした。その後は、大事なアイドルを失ったプロデューサーとして振る舞いながら。でも、あなたは心の中で、『あの女と関わりたくない』と思っていた」
だから…高垣さんは、死んだ後もひとりぼっちになってしまったのだ。誰も、彼女の死の真相を知ることができないから。
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