過去ログ - エミリー スチュアート「恋ぞつもりて 淵となりぬる」
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20:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:41:19.10 ID:SNpvvu7j0
携帯を鳴らす

P「あーごめん千早か,エミリーからなんか聞いてる?何も?そっかありがとう」

なんもないらしい


21:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:42:02.57 ID:SNpvvu7j0
なんかしっくりこないと思いつつ,ふと机の上の百人一首の札が目に入る。

エミリーに教えるために最近,引っ張りだしたアレだ。

もしやエミリーは……
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:42:36.73 ID:SNpvvu7j0
龍田川

桜が舞う川べりで金髪の少女が物憂げに川眺めていた。

最初は会ったときには,大和撫子には程遠い髪色,顔立ちだと思っていたが
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:43:02.97 ID:SNpvvu7j0
P「やあエミリー,きれいな桜だな」

エミリー「仕掛け人さま,本当に来てくださったんですね」

今にも泣き出しそうな笑顔だった。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:43:59.75 ID:SNpvvu7j0
P「千早さんにもお伝えください,なんていうのがヒントだろ?本当は『ちはやぶる』に出てくる龍田川を一緒にみたいと言いたかったんだよな」

エミリー「……」

P「だけど急に仕事のオフに県外を呼び出すなんてことはできなかった。だからこそ気付いてくれたらいいなと慎ましい気持ちを込めて電話をくれたんだ」
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:44:32.37 ID:SNpvvu7j0
P「もう1歩踏み込んでもいいか?」

エミリー「……」

エミリーは答えない。
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:45:24.36 ID:SNpvvu7j0
P「好きな人がいるんだろ?」

エミリーの顔は確認せずに,流れる川を見ながら続ける。

P「ちはやぶるの歌の意味上は川に落ちたもみじがきれいでしたという歌になるが,読まれた背景はそれだけじゃない」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:46:52.18 ID:SNpvvu7j0
視界のはしでコクンとうなずく姿がみえた。

エミリー「私は川を染め上げるほどにお慕い申し上げている殿方がいらっしゃいます。だけれども,だからこそ私は大和撫子を続けていいのか分からなくなりました」

P「この前の握手会か」
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:47:45.02 ID:SNpvvu7j0
だからこそ俺もより声を真剣なトーンにかえていく。

P「千年前の人も恋愛で悩み,千年たった今でも恋愛で悩み続ける。多分,あと千年たっても悩む人はいるんだろうな」

P「俺は恋愛感情を持ったままアイドルを続けても悪くないと思っている」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:48:35.39 ID:SNpvvu7j0
P「俺は好きな人に相手がいたとしても,好きであり続けてもかまわないし,さっさとあきらめて他の相手を探すってのもかまわないと思っている」

P「要はエミリーの自由だ」

エミリー「もし一生成就しない恋をしても?」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2017/04/19(水) 01:49:21.32 ID:SNpvvu7j0
P「さてエミリーはもし,好きな人が振り向いてくれなかったら,その人を恨むか?」

エミリー「いえ……」

P「なら大丈夫だ。ファンの人も同じはず。エミリーを好きでい続けてもいいし,さっさと他の人を探してもいいだろ」
以下略



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