過去ログ - 白菊ほたる「諦め切れないはずの夢」
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2: ◆P4gW9oKees[saga]
2017/04/19(水) 01:37:13.61 ID:Gvx3iZo50
「はぁ……」
今日もオーディションに落ちてしまいました。
所属していたプロダクションはいくつも倒産し、今のプロダクションに所属させていただいてから早数ヶ月。
レッスンと平行しながらいくつかのオーディションも受けさせてもらっていますが、まだ良い結果はありません。
ふと見つけた公園に入り、ベンチに座ります。
空を仰いでみると、太陽がこれでもか、というくらいに輝いています。
それは、私にはとてもまぶしすぎて……。
腕を伸ばし、手のひらでそれを遮ります。
その手を握ってみても、掴めるものは何もありません。
この日、私のプロデューサーさんは他に担当しているアイドルの付き添いをしているため、オーディション会場が近かった私は一人で事務所に帰ってきました。
「ただいま戻りました」
「あ、ほたるちゃん。おかえりなさい」
事務所にはちひろさんがいました。
「ほたるちゃん、悪いんですけれど、今からお留守番頼めますか?ちょっと出かけなければいけなくなってしまって」
「は、はい。大丈夫です」
「ありがとうございます。じゃあ、よろしくお願いしますね」
また、一人になってしまいました。
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