15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/19(水) 23:31:47.17 ID:2z46TJqTO
「……あ、…………はぁ……」
ごぽ、と。溢れ出たそれ、私の涎とプロデューサーの液が混じったそれが零れ落ちる音。
かひゅ、と。もうすっかり無くなりかけていた私の中の空気の最後が漏れ出して、これまで私の中へ入っていた熱いそれを震わせる音。
放す。そんな音を出しながら、それまで中いっぱいに咥え込んでいたプロデューサーを吐き出して。離れる間際、最後に一度口付けを落としてから放す。口から、そのプロデューサーを。
そしてぐるん、と身体を回して上へ。びくびく震えるそれに頬を擦り付けるようにしながら上を向いて、プロデューサーを見る。
もう建前なんて最低限のその更に下だけ。微睡みから覚めたばかりのように半分目は閉じて。口は、まるで寝ぼけているみたいに半開きに……本当はもう蕩けすぎて、プロデューサーへの想いに緩まりすぎて、故意じゃなく自然と……本当にただもう自然にこうなってしまっているだけなのだけど……それも、もう何の役にも立っていない建前の一つにしながら。
そうしながら。どうしようもない建前を繕いながら……見つめる瞳でだけ、その奥の本音を語って贈る。
したい。しましょう。してください。この先を。もっと次を。私が本当にプロデューサーと望む、それを。
してほしい。そう、瞳で伝える。
かすかに開かれた……でもまだ緩く握られたままの手をゆっくりと引っ張って。寝返って乱れたネグリジェ、それと、それが覆う私の身体。その隙間へと、ゆっくり引っ張って導いて。
伝える。私を選んで、と。アイドルとしての私じゃない。ただの高垣楓、ただの何にも縛られない私を選んで、と。
願いを伝える。たくさん。たくさん。
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